2019年04月12日

<はじめに>

はじめまして、ゴーヤです。
昔から妄想が好きでして・・・ついに2016年5月16日、開設してしまいました。
医療関係の仕事にいまして、病院が舞台の話が多いです。
ゴーヤのように、苦くてもそこがウマイ、そんな小説を目指して頑張ります。
未熟者ですが、よろしくお願い申し上げます。


以下、目次(下ほどNew)

☆僕は今日も待つ
 小児病棟に入院する彼が毎日待っているものとは?
 限りなく淡い恋心のお話です。
 <1><2><3><あとがき>


☆俺にないもの 
研修医2年目の2人が医者として成長する姿を軸とした、極めてじれったい恋のお話。
 4月:<1><2><3><4><5><6> 5月:<7><8><9> 6月:<10><11><12> 7月:<13><14><15><16><17> 8月:<18><19><20><21><22> 9月:<23><24><25><26><27> 10月:<28><29><30> 11月:<31><32><33><34> 12月:<35><36><37><38><39> 1月:<40><41><42><43><44><45> 2月:<46><47><48><49> 3月:<50><51><52><53><54><55>
<あとがき>


☆僕の知らないこと 
『俺にないもの』のSide武田。
あのとき武田はなにを考えていたのか!?すれ違う彼らの恋をもう一度。
<1><2><3><4><5><6><7><8><9><10><11><12><13><14><15><16><17><18><19><20><21><22><23><24><25><26><おまけ1><おまけ2><おまけ3><おまけ4>
<あとがき>


☆俺ちがうんですけど 
整形外科医と看護師による、オペ室で繰り広げられる追いかけ追いかけられの恋のお話。
<1><2><3><4><5><6><7><8><9><10><11><12><13><14><15><16><17><18><19><20><21><22><23><24><25><26><27><28><29><30><31><32><33><34><35><36><37><38><39><40><41><42><43><44><45><46><47><48><49><50><51><52><53><54><55><56><57><58><59><60><61><62><63><64><65><66><67><68><69><70><71><72><73><74><75><76><77><78><79><80><81><82><83><84><85><86><87><88><89><90><91><92><93><94>
<あとがき>

☆俺ちがうんですけどafter story
ある日、透の出かけた先とは・・・?
<1><2><3><4><5><6><7>


☆僕ちがうんですけど (連載中)
循環器内科医と、ある幼なじみのお話。
<序章><1><2><3><4><5><6><7><8><9><10><11><12><13><14><15><16><17><18><19><20><21><22><23><24><25><26><27><28>〜<?>




なお、お話は完全にフィクションですので、施設や名前は架空のものです。
ただし医療用語や疾患についてなどは割とリアルに描いているつもりです。


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もしくはlettuce-room☆outlook.jp(☆に@)なんてメアドでも。
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2017年06月24日

俺を見ろ(5)

ある日、直弥はふて腐れていた。
先日発売された有名科学雑誌を見ていたのだが、それを自分のデスクに無造作に置いた。

そんな些細な仕草でも、隣に座っている陽香里には伝わる。
「なおさん、どうしたんですか?」
列をはさんで後ろのデスクに座っていた崇裕も陽香里の言葉を聞いて振り返った。
説明するのが億劫で、先ほど開いていたページを開いて陽香里に示す。陽香里はすぐに気付いてくれた。
「あー、これ先週なおさんがやってた研究にそっくりじゃないですか!先にやられたーーー!!!」

そう、その雑誌には直弥が数ヶ月前に創案して、データが少しずつ出てきていた研究とそっくりだったのだ。
医学界の研究は日進月歩な世界で、その歩みは驚くほど早い。研究は早いもの勝ちであり、それは熾烈な競争になっている。
思いつくのが半年遅かったか・・・。

「え?これって有名な科学雑誌じゃないか。」
「残念ですねー。あーあ。」

同情してもらえるのはありがたいが、されても意味はない。少し趣向を変えていかなければ、自分の研究はボツになってしまう。
いらだちが隠しきれなかった直弥は頭をひやそうと席を立ち、研究室から出て行こうとした。

「おい、どこ行くんだよ?」
「あ、こういうときは放っておいたほうがいいんです!」

そんな会話が後ろで聞こえたが、気にしないで直弥は部屋を出て行った。


直弥たちの研究室があるこのビルは、大学の所有地の一角にあり、ラボセンターと呼ばれて、あらゆる研究室が入っている。屋上は気晴らしをしたい各所の研究員たちが休めるスペースとなっており、その中のベンチのひとつに直弥は座った。

足を投げ出して、首を背もたれにあずけ、そして空を見上げた。
気持ちの良い快晴具合。がしかし、直弥の気持ちは大きく曇っていた。空を楽しそうに泳ぐ雲を見ているのが嫌になったので、眼鏡も外した。

なにしてるんだろ、俺・・・。

ふーっと息をつく。

あと少し、思いつきが早ければ。あと少し、自分の研究を早く進めていれば。
後悔ばかりが直弥のなかに生まれ、そして日頃からいつも考えていることにまた思いを馳せる。


タイムマシーンがあったらいいのに。


<コメント>
始まりました、『俺を見ろ』!
久しぶりの連載になってしまい、申し訳ありません。
今回は眼鏡男子が主人公です☆
眼鏡男子が好きなくせに、なんで今までの話に一回も登場させていなかったんだろうと・・・
私は黒縁眼鏡が大好きです。
見た目は皆様のご想像にお任せする方針ですが、ここだけは!!
直弥は黒縁眼鏡です!(どーん)
直弥の世界が狭すぎて、『僕のそばにいて』よりは人数出てきますが今回も少人数の世界です。
楽しんでいただけると願って!!!
よろしくお願いします〜

ゴーヤでした☆

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2017年06月23日

俺を見ろ(4)

「響くんは、今日は徹夜か?」
「そのようです。」
陽香里が答え、そして当の直弥は軽くうなずいた。
「ま、ほどほどにな。進んでるか?」
今度は深くうなずいた。
昨晩徹夜してまで進めた研究は、その甲斐あって、なかなか良いデータがとれていた。

「じゃあ、響くんはそのデータの整理だな。佐野くんは何する予定だ?」
「昨日のデータがまだ整っていなくて。その解析をする予定です。」
「それなら、少し本多くんにこの研究室を説明してあげてくれ。」
「了解しました。」
「俺は、今日は外来なんで。」
金田が口を挟んだ。
「分かった。私は学生の学習プログラムについて会議があるから、あまり顔を出せないかもしれない。皆、よろしく頼む。」

そう言うと、早々に新堂は席を立ち、そして足早に出て行った。
「じゃぁ俺も行くわ。」
金田も席を立ち、テーブルの真ん中にあったチョコを3個鷲づかみにして部屋を出て行った。

3人が机に残る。
「これが毎朝の朝礼ですか?」
崇裕が聞く。
「えぇ。毎朝、今日はなにをするかの報告。たまに新堂先生が前日に思いついた研究を言ってくることがあって、そうなるとそれがその日の最優先事項になるから大変なんです。今日はなくて良かったわ。」
「へぇー。」
2人の会話を聞きながら、直弥は机の下に持っていた資料を見た。
昨晩出たデータについて、新堂に報告しようかと思っていたが、忙しそうだったので止めたのだった。結構面白いデータが出てたのに。
言わなかったことを少し後悔したが、仕方ないとあきらめた。

その時、研究室の電話が鳴った。
「なにかしら?」
陽香里が電話に出るため席を立ってしまったので、直弥と崇裕が席に残る。
だからと言って会話するつもりもなく、直弥は手元の資料に不備はないかチェックすることにした。自分の思い描いていたとおりの結果が出ていて、昨晩は興奮していた。ただ、そのせいで見落としていることがあってはまずい。
考えはじめると周りが見えなくなる直弥だったが、なんだか異様な視線を感じて、ふと資料から目を上げると、崇裕が直弥をじっと見ていた。

そのオーラとその強い瞳に、直弥はいてもたってもいられない感覚に襲われた。
この視線から逃げたい。そう思っても、思うように身体が動かなかった。

「名前、なんでしたっけ?」

崇裕が聞いてくる。
さっき教授が『響』と言っていたではないか。そう思っても、面と向かって質問されたら答えらざるをえない。

「響・・・直弥です。」

すると、崇裕がにんまりと笑った。
それはひどく人を惹きつける顔だと思った。と言っても、普通の人間の感情が抜け落ちているという自覚がある直弥には、よく分からない感情であったが。

「やっと喋ってくれた。」

少しいたずらっぽい表情をした崇裕を見て、直弥は理解した。
考えてみればさっきから一度も崇裕の前で言葉を発していない。だから、無理矢理直弥を喋らそうとして、あえて知っていて名前を聞いてきたのだ。
まんまと乗せられたことを直弥は後悔した。

「全然喋らないから変な声でもしているのかと思った。すごく良い声しているんだから、もっと話せばいいのに。」

そう言って笑顔を見せた崇裕には答えずに、直弥は席を立った。


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2017年06月22日

俺を見ろ(3)

8時ちょうどに新堂新太が研究室に入ってきた。
「おはよー。」
新堂は、消化器内科の准教授であり、この研究室の長でもあった。
教授や准教授というのは大学にて研究室というものを持っている事が多い。医師として働くことと共に、教授や准教授などの大学教員には教育や新しいことへの探求という仕事も求められているからだ。
何十人も所属しているような大規模な研究室であったり、新堂の研究室のようなこじんまりとした研究室もある。

「「おはようございます。」」
口々に挨拶しながら、研究室に所属する面々がラウンジに集まる。
この研究室は、縦長になっており、ドアをあけるとすぐに、カンファレンスや休憩ができる大きなテーブルと、それぞれのデスクがあるラウンジがあり、その奥に実際に実験を行う実験室があった。

新堂がテーブルの真ん中に座り、その脇に直弥、陽香里も座った。
新堂は愛嬌があり人当たりもよく、研究室の面々から好かれている一方で、若干42歳で准教授の座に着いた強者でもあり、次々と研究のネタを思いつく奇才も持っていた。
大した実績もないのに、ある薬剤会社で働いている直弥を突然、この研究室の人員として指名し、引っ張ってきた人物でもある。

直弥たちの反対側に、この研究室に所属する大学院生の金田浩も机に座った。
金田は、医者であるが、その後大学院に入学して、そしてこの研究室に入って研究をしている。
やや・・・いや、かなりの重量のある男で、常になにかを口にしているイメージのある男。汚らしい印象が拭えず、直弥は苦手意識を持っていた。しかし、新堂が少数精鋭でやっている、この研究室に所属しているだけあって、頭は切れた。

そして、新堂に勧められて、先ほどの男。本多崇裕も席に着いた。

「今日から、この研究室の所属になった本多先生だ。よろしく頼む。」
「本多です。」
皆、軽く会釈をして挨拶をかわした。


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2017年06月21日

俺を見ろ(2)

「ありがとうございまーす。」
そう言いながら、陽香里も直弥の隣に立って桜を見た。
「入学式は来週なのに、この分じゃ散っちゃいますね。」
答える代わりに、直弥はズズッとコーヒーを吸った。

「そういえば!今日からこの研究室に、新しい先生が来るらしいですよ。」
聞いていない話に、直弥がちらっと陽香里を見る。
「あ、知らなかったですか?」
直弥は肩をすくめる。聞いていないし、たとえ聞いていたとしても興味が無くて忘れたのだろうと思った。

「なんか!」
そう言うと、陽香里が少しだけ直弥との距離をつめてきた。
桜とは違う、良い香りが直弥の鼻に届いた。少しだけ直弥は身じろぎをする。
「すごーく、女たらし。らしーですよぉー。えーっと名前は・・・」

そう言いながら、ポケットから紙を取り出していた。
風に揺れる紙を抑えながら陽香里が名前を探す。

「あ、あった!」

「「ほんだ たかひろ」」

陽香里の声に、聞き慣れない男の声が重なった。
さすがの直弥も驚き、声の方を振り返れば、そこには見知らぬ男が立っていた。

「初めまして、俺がその女たらしの本多崇裕です。」

不敵な笑みを浮かべたその男は、今まで会った誰よりも“オーラ”があった。
イケメン・・・という言葉さえも似つかわしくない。そんな圧倒的なオーラを放って、彼はそこに立っていた。
直弥は特に意識もなく、2,3度瞬きをしていた。

「あ、ごめんなさい!ただの噂ですから!!!」
その横で慌てて陽香里が取り繕っており、それを直弥はただ見ていた。
「別にいいです。女性に優しく、が母の教えだから。それが女たらしと言われるならば、それはそれでまた褒め言葉なのかもしれない。」
崇裕は不敵な笑みをこぼした。

「私、この研究室の佐野陽香里と申します。こちら、同じくこの研究室の響直弥さん。」
直弥は、軽く会釈した。

桜が舞う4月1日の暖かな日。直弥と崇裕は出会った。




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